映画『アレノ』文豪エミール・ゾラの名作「テレーズ・ラカン」を翻案
©2015 ユマニテ
フランスの文豪エミール・ゾラの名作「テレーズ・ラカン」を、舞台を現代日本に置き換えて映画化。病弱な夫と味気ない結婚生活を送っていた“妻”と、不倫関係にある2人の幼馴染でもある“男”との溢れる情欲とざらついた官能の世界を描写する。わたしたちは夫の遺体が見つかるまでラブホテルで待つことにした。それは三面記事にもならないような、とるにたらない事件だった―。
映画の監督を務めたのは、これまでプロデューサーとして映画『かぞくのくに』『夏の終り』『楽隊のうさぎ』を作り出し、本作が監督デビュー作となる越川道夫。共同脚本の佐藤有記(『ヘヴンズストーリー』)をはじめとする気鋭のスタッフが、16ミリフィルムで撮影。ざらついた映像に女と男たちのすれ違う思いと、官能の姿を描き出した。
映画『アレノ』あらすじ
夫を殺さなければならない。妻とその愛人は、そう思った。幼なじみだった3人が再会し、妻と愛人が夫の存在を邪魔だと思うまでに、そんなに時間はかからなかったのだ。そして、病弱な夫を湖に突き落として殺そうとしたその時、三人はボートもろとも転覆してしまう。やっとのことで岸にたどり着くふたり。しかし、そこに夫の姿はなかった。夫は溺れて死んだのか? ふたりは、湖畔のラブホテルに宿をとり、夫の溺死体があがるのを待つことにするのだが…。
映画『アレノ』フォトギャラリー
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[スタッフ]
監督=越川道夫
原案=エミール・ゾラ「テレーズ・ラカン」
脚本=越川道夫、佐藤有記
音楽=澁谷浩次
撮影=戸田義久
衣装=伊藤佐智子
制作=スローラーナー
製作=ユマニテ
[キャスト]
山田真歩 渋川清彦 川口覚 内田淳子 遊屋慎太郎 諏訪太朗
R+18
日本映画/79分
英題=(2015)IMDb
日本公開=2015年11月21日
配給=スローラーナー
配給協力=コピアポア・フィルム