ヴィオレット・ルデュックを描く伝記映画『ヴィオレット-ある作家の肖像-』
© TS PRODUCTIONS - 2013
マルタン・プロヴォ監督が、フランスの女性作家ヴィオレット・ルデュックを描く伝記映画。 文学界のゴッホの半生 彼女はその劇的な生涯から「文学界のゴッホ」とまで言われている。日本では、代表作「私生児」と「ボーヴォワールの女友達」の2冊が出版されただけ。本国フランスでも一時期は忘れられた作家だったというが、フランスでは、この映画の公開を機に全集も出版されるほど再び注目されることに。 日本版予告編は、「母は私の手を絶対に握らなかった」という一文をヴィオレットが万年筆でノートに書き記すシーンから始まる。これが、彼女の処女作「窒息」の冒頭の一節。つまり、このシーンこそ作家の誕生の瞬間。ヴィオレットは、この処女作をボーヴォワールに認められて作家デビュー。ジャン・ジュネ、 ジャン・コクトーら当時の錚々たる作家にも絶賛される。女優エマニュエル・ドゥヴォスが女流作家の魂を表現していく。 また、予告編では、大女優ジャンヌ・モローがシャンソン「Aimer/愛するということ」を歌唱シーンも。同楽曲は60年代発表のアルバム「クラリスの歌/Les Chansons de Clarisse」に収録」されている。 [スタッフ] 監督・脚本=マルタン・プロヴォ『セラフィーヌの庭』 撮影=イヴ・カープ『ホーリー・モーターズ』 衣裳=マドリーヌ・フォンテーヌ『イヴ・サンローラン』 [キャスト] エマニュエル・ドゥヴォス、サンドリーヌ・キベルラン、オリヴィエ・グルメ、ジャック・ボナフェ、オリヴィエ・ピィ フランス映画/139分 原題=VIOLETTE(2013)IMDb 日本公開=2015年12月19日 字幕翻訳=松岡葉子 配給=ムヴィオラ 公式サイト http://www.moviola.jp/violette/