家族の肖像 デジタル完全修復版(原題Gruppo di famiglia in un interno) – 映画予告編
©Minerva Pictures
イタリアの巨匠ルキーノ・ヴィスコンティ監督の1974年の名作。18世紀イギリスで流行した家族の肖像と呼ばれる家族の団欒画のコレクションに囲まれて、ローマの豪邸に一人暮らす老教授。失われゆくものたちに埋もれ、孤独に生きていた彼の生活が、ある家族の闖入によって掻き乱されていく様を描く。
(原題Gruppo di famiglia in un interno|英題Conversation Piece)
主演は、『山猫』(1963)で、滅びゆく貴族を見事に体現したバート・ランカスター。本作でもまた、ヴィスコンティ自身の精神的な肖像とも言うべき教授役を味わい深く演じています。始めは反目しながらも次第に強く惹かれていく美青年コンラッドには、公私にわたり監督から寵愛を受けたヘルムート・バーガー。また、気品あふれる存在感を過去作に焼き付けてきたシルヴァーナ・マンガーノが、貴族ならではの傍若無人さをまき散らす伯爵夫人に扮し、強烈な存在感を示します。そして、回想場面で登場する、クラウディア・カルディナーレ、ドミニク・サンダの特筆すべき美しさには、ため息もの。
監督 ルキーノ・ヴィスコンティ 原案・脚本 エンリコ・メディオーリ 脚本 スーゾ・チェッキ・ダミーコ
撮影 パスクァリーノ・デ・サンティス 音楽 フランコ・マンニーノ
出演 バート・ランカスター、シルヴァーナ・マンガーノ、ヘルムート・バーガー、クラウディア・マルサーニ、ステファーノ・パトリッツィ、クラウディア・カルディナーレ、ドミニク・サンダほか
映画『家族の肖像 デジタル完全修復版』(ザジフィルムズ 配給)は2017年2月11日[土]より岩波ホールほか全国順次公開
映画『家族の肖像 デジタル完全修復版』公式サイト
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