ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ(原題 THE PRICE OF DESIRE ) – 映画冒頭映像
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天才たちの愛と嫉妬が美しく絡まりあう!近代建築の巨匠ル・コルビュジエと、彼が生涯で唯一その才能を羨んだと言われる女性建築家アイリーン・グレイの間に隠された愛憎劇。上野の国立西洋美術館が世界文化遺産に登録され、再び世界中で注目を集めるル・コルビュジエ。それによって、ル・コルビュジエが生涯で唯一その才能を羨んだと言われるアイリーンもまた、大きな脚光を浴びている。
(原題 THE PRICE OF DESIRE )
映画『ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ』あらすじ
モダニズム華やかなりし 1920年代、のちの近代建築の巨匠ル・コルビュジエは、気鋭の家具デザイナーとして活躍していたアイリーン・グレイに出会う。彼女は恋人である建築評論家のジャン・バドヴィッチとコンビを組み、建築デビュー作である海辺のヴィラ<E.1027>を手掛けていた。陽光煌めく南フランスのカップ=マルタンに完成したその家はル・コルビュジエが提唱してきた「近代建築の5原則」を具現化し、モダニズムの記念碑といえる完成度の高い傑作として生みだされた。当初はアイリーンに惹かれ絶賛していたル・コルビュジエだが、称賛の想いは徐々に嫉妬へと変化していく。そして 1938年、事件は起こる。ル・コルビュジエは、アイリーンの不在時に何の断わりもなく、邸内に卑猥なフレスコ画を描いてしまう。これを知った彼女はル・コルビュジエの行為を「野蛮な行為」として糾弾し、彼らの亀裂は決定的なものになった。その後、大戦とともに<E.1027>は人々から忘れられ、打ち捨てられてしまう。戦後、すっかり荒れ果てた物件は、競売にかけられる。海運王アリストテレス・オナシスも参加したこの物件を買い戻すために奔走したのは、ほかでもない――ル・コルビュジエだった。 (2015年/ベルギー・アイルランド映画/フランス語・英語/カラー/シネスコ/5.1ch /108分)
監督・脚本 メアリー・マクガキアン 音楽 ブライアン・バーン 撮影 ステファン・フォン・ビョルン 美術 エマ・プッチ |出演 オーラ・ブラディ、ヴァンサン・ペレーズ、ドミニク・ピノン、アラニス・モリセット
映画『ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ』(トランスフォーマー 配給)は2017年10月14日[土]よりBunkamuraル・シネマほか全国順次公開
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