大人のためのグリム童話 手をなくした少女(原題 La Jeune fille sans mains ) – 映画予告編

© Les Films Sauvages – 2016

アヌシー国際アニメーション映画祭で審査員賞と最優秀フランス作品賞をダブル受賞!グリム童話を題材とし、独自の演出方法「クリプトキノグラフィー」(=クリプトグラフィー(暗号)+キノ(映画)を意味するローデンバック監督の造語)で、動きの美しさを際立たせるための謎めいた手法によって描かれている。19世紀初頭にグリム兄弟によって書かれたドイツの民話集「グリム童話」は、160を超える言語に翻訳され世界中で読み継がれてきた。だが、オリジナル版には多くの残酷な場面や性的な事柄が含まれており、“本当は恐ろしい“童話として、日本でも大人向けに長年注目を集めてきた。本作は「グリム童話」に初版から収録されている民話「手なしむすめ」を新たによみがえらせ原作と異なる結末を用意した。(原題 La Jeune fille sans mains )
貧しい生活に疲れた父は悪魔に騙され、黄金の代わりに最愛の娘を差し出す契約を交わしてしまう。辛くも生き延びたものの、父に両腕を切り落とされた娘は、家を出て放浪する。不思議な精霊の力にも守られた娘は、幸運にも助けられ、やがて、一国の王子から求愛を受けることになる。しかし、悪魔は、用意周到にふたりの仲を引き裂く。娘は生後間もない子どもを連れ、王宮を後にする。さあ、娘と悪魔の闘いの結末は?娘が息子と選んだ未来とは?

大人のためのグリム童話 手をなくした少女(原題 La Jeune fille sans mains )
「グリム童話」収録の民話「手なしむすめ」
© Les Films Sauvages – 2016


映画『大人のためのグリム童話 手をなくした少女』あらすじ

水車小屋に暮らす父・母・娘の三人家族。水も枯れ果て、日々の食料にも困っている。ある日、父親の元に悪魔が現れる。「水車の裏にあるもの」と引き換えに、黄金を与えようというのだ。林檎の木だと思い込んだ父親は取引に応じ、枯れていた川に黄金が流れ込む。生活が変わる。しかし悪魔が求めたのはその林檎の木に登っていたもの――彼の一人娘だった。富を失いたくない父親は、悪魔に追い詰められる。母親は野犬に食われて死んだ。娘は窮地の父親を救うため、自分の両腕を切り落とさせる。父親との関係性にもウンザリした娘は家を出る。父親は絶望し命を断つ。(2016年/フランス映画/DCP/80分)
監督 セバスチャン・ローデンバック |声の出演 アナイス・ドゥムースティエ、ジェレミー・エルカイム

映画『大人のためのグリム童話 手をなくした少女』(ニューディアー配給)は2018年8月18日[土]よりユーロスペースほか全国順次公開



映画『大人のためのグリム童話 手をなくした少女』公式サイト http://newdeer.net/girl/
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