ジュリアン(原題 Jusqu’a la garde ) – 映画予告編

© 2016 - KG Productions – France 3 Cinéma

第74回ヴェネチア国際映画祭で、新星グザヴィエ・ルグランが長編デビューにして監督賞にあたる銀獅子賞を受賞したサスペンス映画。11歳の息子ジュリアンは母親を守るために必死に嘘をつき続けた結果…。(原題 Jusqu’a la garde |英題 CUSTODY )
本国フランスで40万人動員のロングランヒットを記録した。離婚した父親アントワーヌと母親ミリアムの間で揺れ動く息子ジュリアン。母親と姉と共に暮らすことになったジュリアンは隔週末だけ父親と会うことになった。しかし、父親を母親に近づけたくないジュリアンは嘘をつき続ける。そんな状況で父親は苛立ちが募り、徐々に狂気を帯びていく。執念深く追ってくる父親の行動はこの後、どこまでエスカレートしていくのか。時計の針が刻む音によって、圧迫感と緊張感を漂わせ、ラストは「家族は衝撃の結末を迎える」というコピーで締めくくられる。息を止めて見入ってしまう程スリリングな仕上がりだ。作風は違うが親権を題材にした名作映画『クレイマー、クレイマー』を念頭に置いて本作を手がけたルグラン監督が「メリル・ストリープにオマージュを捧げた」という母親役の髪型や服装にも注目してほしい。

映画『ジュリアン』
© 2016 - KG Productions – France 3 Cinéma


映画『ジュリアン』あらすじ

両親が離婚したため、母ミリアム、姉と暮らすことになった11歳の少年ジュリアン。離婚調整の取り決めで親権は共同となり、彼は隔週の週末ごとに別れた父アントワーヌと過ごさねばならなくなった。母ミリアムはかたくなに父アントワーヌに会おうとせず、電話番号さえも教えない。アントワーヌは共同親権を盾にジュリアンを通じて母の連絡先を突き止めようとする。ジュリアンは母を守るために必死で父に嘘をつき続けるが、それゆえに父アントワーヌの不満は徐々に溜まっていく。家族の関係に緊張が走る中、想像を超える衝撃の展開が待っていた。(2017年/フランス映画/カラー/5.1ch/2.39:1/93分 字幕翻訳 小路真由子)
監督・脚本 グザヴィエ・ルグラン 製作 アレクサンドル・ガヴラス 撮影 ナタリー・デュラン |出演 レア・ドリュッケール ドゥニ・メノーシェ トーマス・ジオリア マティルド・オネヴ

映画『ジュリアン』(アンプラグド 配給)は2019年1月25日[金]より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開

映画『ジュリアン』公式サイト https://julien-movie.com/
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